低い音がする耳鳴りについて

低い音がする耳鳴りについて

 

耳鳴りとは、本来は聞こえるはずのない音が聞こえるという症状です。

 

通常の音は、空気の振動によって聞こえてきます。音が鳴ると空気が震えるのですが、その振動を耳の中の鼓膜がキャッチします。そしてその情報が脳に伝わることで、振動を音として認識できるようになるのです。

 

しかし耳鳴りの場合、特に空気の振動がないにもかかわらず、体が音を認識してしまいます。ピーという音やザーという音など、発生源の見当たらない雑音が聞こえてくるのです。

 

耳鳴りの原因は多く、それぞれ解消の方法が異なっています。

 

たとえば、気圧の変化による耳鳴りは、状況が変わることで解消されます。新幹線に乗っている時に、トンネルに入ると一時的に耳がツーンとすることがありますが、これはトンネルを抜ければ自然に治るのです。

 

しかし体内の組織に何らかの問題が発生していて、それが原因で耳鳴りが起こっている場合は、適切な治療を受けなければ解消は困難となっています。たとえば聴神経腫瘍の場合は、手術で腫瘍を切り取るといった具合です。

 

また耳鳴りの中には、解消に日常生活での注意が必要となるものもあります。特に、ブーンという低い音がする耳鳴りの改善には、生活習慣を正し、心身を十分に休めることが肝心となります。

 

なぜなら低い音がする耳鳴りの多くは、メニエール病が原因となっているからです。メニエール病は、ストレスや疲労、睡眠不足など心身の負担が増えることで発症しやすくなる病気です。発症すると、内耳のリンパが水で膨らんでしまうのですが、これが原因で耳鳴りが聞こえるようになるのです。

 

利尿剤を使った治療で体内の水分を減らし、改善を導くことも可能ですが、心身の負担が続いていれば、水は再び溜まります。つまり治療を受けても、再発のリスクがあるわけです。

 

そのため低い音の耳鳴りが聞こえた場合は、耳鼻科などを受診するだけでなく、現在の生活習慣を見直しましょう。仕事や育児などが重荷になりすぎていないか、睡眠時間は十分に確保できているか、栄養バランスの良い食事をとれているかどうかを、しっかりと考えるのです。

 

問題があると感じた場合は、それを少しずつでも改善していきましょう。仕事の量を減らしたり、睡眠や娯楽の時間を増やしたりすることで心身が楽になっていけば、再発のリスクは低下します。

 

メニエール病は、放置しておくと低い音がする耳鳴りだけでなく、吐き気やめまいなども引き起こすようになります。いずれも日常生活の支障となる可能性が高く、それが一層ストレスを増やしていくことになります。

 

それを防ぐためにも、耳鳴りに気付いた段階で早めに対処することが大事です。